tamayura*珠響

4月のかな書道

4月は「春惜月・はるおしみづき」とも呼ばれます

開花を待ちわびた桜も、いつしか緑がまぶしい新緑の姿に変わっています

行く春を惜しむという頃なのですね


今月の俳句は                       4月のかな書道_c0187754_23161141.jpg


       風に乗って  軽く
      
           のしゆく   燕かな

              (夏目 漱石)


  


  <薫風>と言われる 新緑をわたる 

       風薫る季節になってまいりました




   <風>も東風(こち)吹かば匂い起こせよ梅の花 といわれる 東からの春風から

       あたたかさを運ぶ初夏の南風に変わって行く季節です  

  漱石のこの句は、今の季節の 爽やかな風と清清しい空気を 感じさせてくれます


   初めて 漱石の句を選びました。
  
        漱石の最も有名な句は

            「菫(すみれ)ほどな  小さき人に  生まれたし」    です

     きっと 心優しい 奥ゆかしい方だったんだろうなぁと想ったりします

 

4月のかな書道_c0187754_2316777.jpgウェルカムフラワーは

                                       先週の新風体生花の ハランをいかして

                                       すっと伸びたグラジオラスに鮮やかなカラーを

                                       合わせました

by tamayura-okeiko | 2009-04-17 22:30 | かな書道
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