4月は「春惜月・はるおしみづき」とも呼ばれます
開花を待ちわびた桜も、いつしか緑がまぶしい新緑の姿に変わっています
行く春を惜しむという頃なのですね
今月の俳句は
風に乗って 軽く
のしゆく 燕かな
(夏目 漱石)
<薫風>と言われる 新緑をわたる
風薫る季節になってまいりました
<風>も東風(こち)吹かば匂い起こせよ梅の花 といわれる 東からの春風から
あたたかさを運ぶ初夏の南風に変わって行く季節です
漱石のこの句は、今の季節の 爽やかな風と清清しい空気を 感じさせてくれます
初めて 漱石の句を選びました。
漱石の最も有名な句は
「菫(すみれ)ほどな 小さき人に 生まれたし」 です
きっと 心優しい 奥ゆかしい方だったんだろうなぁと想ったりします
ウェルカムフラワーは
先週の新風体生花の ハランをいかして
すっと伸びたグラジオラスに鮮やかなカラーを
合わせました