tamayura*珠響

3月のかな書道

寒い日が続いていますが、お天気のいい日には暖かな陽射しに春を感じる
季節となりました。
今月のかな書道の俳句と和歌も春らしいものを選びました

3月のかな書道_c0187754_3491019.jpg
今月の俳句は

しずかさや花なき庭の
            春の雨

    (高浜虚子)

しとしとと降る春雨が、春めいてはきたものの 
まだ花々の咲かない庭に降る情景を詠んでいます。

今の季節にぴったりの句ですね。


上級者の方には和歌を書いて頂いています。
3月のかな書道_c0187754_3525280.jpg
今月の和歌は

春の夜の夢ばかりなる手枕に
   かいなくたたん名こそ惜しけれ

          (周坊内侍)

百人一首67番の歌です。
歌意は、短い夜の夢ほどの、はかないたわむれの
手枕の為に、何のかいもない浮名がたったとしたら
なんとも口惜しいことです という歌です。
優艶な風情の素敵な歌ですね。


今年からゆったり勉強して頂けるようかな書道を4日設定しています。
今年はそれぞれ作品を仕上げて頂きたいので、お時間を作って是非ご参加ください。

今後の日程は
        3月  17日(水)・19日(金)
        4月  14日(水)・16日(金)・28日(水)・30日(金)

なお5月には年に2回の<実践筆手紙講座>をいたします。
        5月  24日(月)・27日(木)

by tamayura-okeiko | 2010-03-08 10:00 | かな書道
<< 池坊中央研修学院・特別科卒業 3月1回目の京都 >>