tamayura*珠響

7月のかな書道

かな書道では1年以上お稽古された方には和歌の百人一首を、
1年未満の方には季節に合わせた俳句を毎月仕上げて頂いています。
今月は団扇に書いて頂きました。
印を捺せば立派な作品になります。

今月の和歌は
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淡路島通う千鳥の鳴く声に
  幾夜寝覚めぬ  須磨の関守     (源兼昌) 百人一首 78番

歌意は
  淡路島から通ってくる千鳥の鳴く声のために幾夜 目を覚ましたことか
  須磨の関守は

夏の季節の絵手紙で千鳥を描いたので、千鳥という言葉に魅かれてこの和歌を選びました
でも千鳥は冬の季語のようです。
千鳥は水辺に住み、群れをなして飛び、妻や友を恋い慕って鳴く鳥とされるそうです。

今月の俳句は
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夏かけて 名月暑き  涼みかな   (芭蕉)

団扇に書くにはぴったりの句かなと思い選びました。
初参加の方もとても上手に仕上げていらっしゃいました。

和歌の方も、俳句の方も、季節の句で小色紙を仕上げて頂いております。
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白蓮の あまたは咲けど 静かなる  (水原 秋桜子)

女性に人気の水原秋桜子の蓮の句を選びました。
蓮は天上の花とも呼ばれるほど、もっとも高貴なお花です。
何をも包み込む 蓮の花の静かさが表現されています。
白いお花は同種の花の中で最も高貴とされます。

来年3月にはtamayuraの3周年なので書道の社中展を企画しています。
9月には皆様にお手本をお渡しして、作品作りに励んで頂こうと思っていますので
お時間を作ってお稽古にご参加くださいませ。

8月9月のお稽古は以下の通りです。

8月 9日(月)11日(水) 18日(水) 26日(木) 27日(金)

9月 1日(水) 2日(木)  8日(水) 14日(火) 22日(水)


by tamayura-okeiko | 2010-07-21 10:00 | かな書道
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