tamayura*珠響

1月のかな書道<和歌・百人一首>

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<いろは>の単体、連綿、変体仮名のテキストが終わった方には
和歌を色紙に書いて頂きます。
和歌1年目の方は、百人一首から

  人はいざ 心も知らず ふるさとは
   花ぞ昔の 香ににほひける

       (紀 貫之)


移ろいやすい人の心と
常に変わらざる自然の対称を
詠んだ有名な歌です。

現代では、花と言えば桜ですが、
この時代には花とは梅を指します。
今梅がちょうど美しい季節ですね。
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和歌2年目の方には
1年の始まりなので美人の歌をと(^^)
百人一首9番小野小町の有名な歌

  花の色は 移りにけりな いたづらに
   わが身世にふる  ながめせしまに

        (小野小町)

この歌の指す花は桜だとされます。
色あせた桜を眺めながら、自分の容姿の
衰えを重ね合わせ嘆いた歌です。

絶世の美女もこんな嘆きをするのですね
(^^)

by tamayura-okeiko | 2011-01-21 10:00 | かな書道
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