tamayura*珠響

5月のかな書道

梅雨に入り雨続きで、なんだか気がめいりますが、合間の晴れの日は
雨に打たれたあとの緑が目にまぶしいほどですね。
今月は震災後しばらくお休みになっていた方も久々の参加となり
たくさんご参加頂きました。

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テキスト終了までの方には季節の俳句を
書いて頂いています。
今月は

五月雨の  降り残してや
       光堂
      (松尾芭蕉)

五月雨はまさしく梅雨をさします。
芭蕉の奥の細道からの句です




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テキスト終了後の方には百人一首から和歌を
書いて頂いています。
今月は

ほととぎす 鳴きつる方を
 ながむれば  ただ有明の
    月ぞ残れる
   (後徳大寺大臣)

百人一首81番

歌意は
ほととぎすが鳴いた方をながめると
そこにはただ有明の月が残っているだけである

ほととぎすは時鳥、子規と書かれ夏を告げる鳥とされます。
平安時代には、このほととぎすの初音を聴くことが盛んで、夜通し話をしながら
夜明け前に鳴く初音を待ったようです。優雅な遊びですね。

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全員に小色紙に季節の俳句を書いていただきます。
今月は

薄色の牡丹  久しく
   たもちけり
    (正岡 子規)

牡丹の花の美しい季節ですね。
牡丹の圧倒的な迫力につい引き込まれてしまいます
今年の水墨画展では牡丹に挑戦予定です。
理想は速見御舟の牡丹・・・(^^)
理想は高く・・・ですね

by tamayura-okeiko | 2011-05-29 10:00 | かな書道
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