tamayura*珠響

2月のかな書道

早いものでもう1ヶ月が過ぎてしまいました。
今月は<春>を意識したものを選びました。
寒い毎日ですが、春が待ち遠しいですね。

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1年未満の方には季節の俳句を。。。

春風や  地蔵の口の
                     ごはん粒

      小林一茶


一茶の句らしいですね。
寒い中にも春めいた陽射しの中で
走り回る子どもの姿や笑い声が
聞こえてきそうですね。
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テキストが終わった方には
百人一首から和歌を。。。

花誘う  嵐の庭の

   雪ならで  ふりゆくものは
                   我が身なりけり

     入道前太政大臣
   (新勅撰集 雑一 105)

歌意は

花を誘って散らす嵐の吹く庭は
雪のように花が降り来るが
実は雪ではなく 真に古りゆくものは
この我が身なのだった

哀愁を帯びた歌ですね。

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全員の方に季節の俳句を小色紙で。。。

旅人の  城へのぼるや
                     春の風

       正岡子規


句の背景は

子規の地元四国で詠まれた句です。
句集<寒山落木>に入っています。

俳句の基本構成の三行構成です。
漢字が多いので配置と墨色に
注意します。

です

by tamayura-okeiko | 2012-02-04 11:00 | かな書道
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