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十六夜(いざよい)の月の句

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先月のかな書道で書いた俳句です。
毎月その季節を感じる俳句を選んでいます。
先月の十五夜、今月の十三夜を意識して<月>の俳句にしました。

十六夜(いざよい)の雲 吹き去りぬ 秋の風
与謝蕪村

十六夜(いざよい)という言葉の響きが素敵ですね。

先日<十五夜の室礼>のブログで紹介したように今月の十三夜も
見ないと片見月になってしまいます。
今年の十三夜は 10月17日(木) です。
十五夜のようなきれいな月だといいですね。

古来、月を眺めるというのが大切な時間だったせいでしょうか
月の名前は風流で素敵です。
ご紹介させていただきますね。

         ・新月(しんげつ)/朔(さく)
         ・二日月(ふつかづき)
         ・三日月(みかづき)
         ・上弦の月(じょうげんのつき)
         ・十日夜(とおかんや)
         ・十三夜(じゅうさんや)
         ・小望月(こもちづき)
         ・満月(まんげつ)
         ・十六夜(いざよい)
         ・立待月(たちまちづき)
         ・居待月(いまちづき)
         ・寝待月(ねまちづき)
         ・更待月(ふけまちづき)
         ・下弦の月(かげんのつき)
         ・有明月(ありあけづき)
         ・三十月(みそかづき)
 


月齢15日目の十五夜(満月)は、日没とともに東の空に昇り、明け方には西の空に沈みますが、これ以降は月の出がおよそ50分ずつ遅くなっていきます。
16日目は、月が出てくるのをいざよう(ためらっている)ようだとして、「十六夜」と書いて「いざよい」と読みます。
17日目は、さらに遅いので、まだかまだかと立って待つ「立待月」。
18日目は、待ちくたびれて座ってしまうので「居待月」。
19日目は、もう床に入って待つから「寝待月」。
20日目は、夜も更ける頃なので「更待月」。
そして、26日目には夜明け(有明)の空に昇るから「有明月」。

月があがるのを待つなんて、現代ではなかなか出来ないですが、素敵ですね。

by tamayura-okeiko | 2013-10-10 19:22 | かな書道
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